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【体験談】エピソード009 目を覚ました!

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※ご注意

この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。

当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。

そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。

私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。

特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。

実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。

なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。

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状態は変わらずか

この日も午後から面会に。

病室に着いた時はまだ目を覚ましていなかった。

寝ている息子を横目に、昨日聞けなかった足の手術後の傷の状態を聞いた上で、経過状況はこんな感じだった。

・足からの出血は減ってきてはいるがまだ完全には止まっていないので輸血は継続

・透析側で除水(体の水分を除く)処置をしているので、顔のむくみがだいぶ取れて、息子の元の顔に戻ってきた

・手のむくみは昨日より少しマシになったかなぁ程度でまだ腫れている

・足の指、特に右足の中指、薬指、小指は色が戻らないから維持が厳しそう(これは私の感覚的な見解)

・尿はまだ出てないが、透析で除水しているため今の状態で腎臓の良し悪しは判断できない

輸血は入院当初からされていて、途中輸血していない時もあったとはいえ、相当量になっていると思う。

計ったわけではないけど、トータルの量で言えば半分くらい血液が入れ替わってるんじゃないかと思えるくらい。

そして、何より目を覚ますまでの道のりが恐ろしく長い。

ついに目覚めた!

夕方、17時過ぎについに息子が目をさました!

目を覚ましたと言ってもうっすらと目を開けてこちらを見たレベルだけど、しっかり目が合ったし、妻の声にも反応していた。

ようやく起きた息子に妻が「ここ、病院だからね。必ず良くなるからね。」と声をかけていた。

私は嬉しくて思わず動画を撮影してしまった。

まだ完全に睡眠薬が抜けきっていないのか、ぼーっとした感じで眠そうだったので、眠かったらもう少し寝てても良いよ、と声をかけてベッドの横で息子を見ていた。

そのうち、やはり眠かったのか再び眠りについた。

家族にも連絡

心配してくれていた家族にもすぐに連絡した。

目を覚ました!と。

家族もとても安心して、喜んでくれた。

その日の夜の面会時間終了間際に、私の両親も面会に来てその時も少し息子は目を覚まして、大きな目を見開いて父を見ていた。

まだ口からも鼻からも挿管されているので、言葉を喋ったりはしなかったがずっと意識がなかったところから、初めて起きているところが見られて、本当に安心した。

これで、意識障害で目覚めないということはなさそうだと思えたから。

再び眠った息子を見て、この日の面会時間は終了。

また、明日もっとはっきりと目覚めることを期待して帰路に着いた。

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