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【体験談】エピソード034 解熱して勉強を再開

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※ご注意

この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。

当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。

そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。

私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。

特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。

実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。

なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。

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解熱して勉強も再開

息子の熱は37度台前半に下がってきて、だいぶ元気になってきた!

この日の午前中は算数をやったらしい。

顔も元気そうになってきたし、院内学級の先生も受け答えがすごく元気になってきたと言っていたから、息子もかなり楽になってきたのだと思う。

実際、息子らしい笑顔が見えるようになってきてホッとしている。

体もかなり楽になってきたのか、Doleのフルーツジュースが飲みたいとの要望もでるようになってきた。

マスカット、マンゴー、リンゴの味が良いって。

心配していた尿も、この日は我慢できるように戻っていました。

主治医の先生も「腎臓の薬が効いてきていて、38度を超える熱が無くなったので良かった。根気強く頑張りましょう」と言っていた。

足の手術後の経過も良好

足は毎日、ふくらはぎの切開した箇所にゲンタシン(抗菌薬の塗り薬)をベッタリと塗って、ガーゼを2,3枚当てて包帯を巻き直す処置をしている。

傷口からまだ黄色っぽい汁(滲出液)が出るための処置なのだが、周辺の皮膚が剥がれて毎回痛そうにしていた。

この日は整形外科の先生が上記の処置と診察をしにきて、状態を教えてくれた。

「経過としてはだいぶ良いです。足首のむくみはまだありますけど、これは足首を動かしたりふくらはぎの筋肉が使えないので、なかなか取れないですね」と言ってた。

つまり、ここから先はリハビリをして行く中で少しずつむくみが取れていくという事だろうと思う。

この日のリハビリは立つ練習をしたが、痛いからヤダと言いながらも、最終的には支えてもらいながら立って、足踏みの練習をしていた。

リハビリ病院の選択

内科的な治療が済んだ後は、リハビリの専門病院に移った方が良いという事で転院の準備が始まった。

入院していた病院はいわゆる救急の命を救う治療が専門のため、リハビリについては設備的にも、スタッフの専門知識もリハビリ専門病院の方が優れているということだった。

内心は病院の経営的に長期の入院より新規患者を入れた方が良いから、命の心配が無くなった患者には出て行って欲しいのでは?と邪推してしまった。

後に、リハビリ専門病院に移動した結果、設備なども含めて規模が違うことを知り、息子の回復を考えれば、リハビリ専門病院の方が質の良いリハビリができる、というのはとても親身になってくれたアドバイスだったと思い直した。

病院の関係者の方、変な疑いをかけてすみません。

転院先は病院のソーシャルワーカーさんが息子の状況に合うリハビリ専門病院を探してくれていた。

選択肢としては事実上、都内と神奈川の西の方の2つしかなかった。

というのも、リハビリの専門病院でかつ、小児科があり、院内学級(病院内の学校)があると言う条件に合うところがほとんどないから。

リハビリの環境としては神奈川が国内でも最高レベルの設備を備えているとの事だがかなり遠い上、車以外の交通手段ではとても行きにくい。

一応バスは出ているのだが、本数が少ないため1本逃すと結構なタイムロスになる。

下の子の幼稚園の送り迎えの時間などを考えると、これは致命傷になってしまう。

妻がペーパードライバーである事を考えると、面会に行くのも私が運転する必要がある。

おそらく転院後もしばらくは毎日、面会に行かないと息子が精神的に辛いだろうと思う。

さらには仕事や下の子の通園時間との兼ね合いを考えると毎日面会に行けるのか?など物理的に可能か、等々を考える必要がある。

後頭部の脱毛

ICUにいた頃から息子の後頭部は結構な大きさでハゲてしまっていた。

これがストレスによる円形脱毛症なのか、治療時に様々な薬を投与されていた影響なのか、素人の私たちにはまったくわからなかった。

そして何より、このハゲた部分は元に戻るのかが一番の心配。

写真はICU卒業間際に撮ったものだが、この日見た後頭部はもっとハゲたエリアが広がっていたように思う。

親にも言えない本人のストレスがあるかも知れないので、今度、心理士さんに息子の今の気持ちなどを聞いてもらおうと思う。

息子の後頭部。大きなハゲができている。

家に帰りたい

この日は途中まで2人で面会して、私は途中で下の子を迎えに先に帰った。

妻は面会可能なギリギリの時間までいたが、妻の帰り際に家に帰りたいと言って、シクシク泣いていたらしい。

やはり、リハビリ病院への転院後もしばらく毎日の面会は必要だろう。

近いうちに大きな決断を迫られそうだ。

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