※ご注意
この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。
当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。
そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。
私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。
特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。
実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。
なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。
名前と歳が言える
この日も午後から面会に。
息子はまだ睡眠薬か鎮静薬が残っていてぼーっとしてるみたいだけど、意識は戻ったみたいだった。
看護師さんから「お名前教えてくれますか?」と聞かれれば、「苗字+A(息子の名前)」と答えられるし、「何歳ですか?」と聞かれれば「7歳」と、自分の名前も年齢も言えていた。
私が着ていたコートの色などを聞いてもしっかりと答えられていたので、ひとまず一番の心配だった脳の障害も軽微で済みそう。
この事実が何よりも安心した。
あと、この日は人工呼吸器も無事に外れました。
圧倒的No.1の重症患者
息子は鎮静剤が効いてくると眠ってしまうので、起きたり寝たりを繰り返していたが、面会時間中は妻と交代しながら、ベッドの横にいた。
その時に聞いた担当の看護師さんからの話。
ようやくここまで回復してきたから言えますけど、という前おきがあり、
この年、この病院のICUに運ばれてきた中で圧倒的No.1の重症患者だったらしい。
運ばれてきた時の状態では、正直、どうすりゃいいんだ、というくらい。
この日、息子の意識が回復してコミュニケーションを取れるのを確認できたことは、医師、看護師達も感動したレベルだということだった。
そんな状態からよくぞここまで回復してくれたと思う。
信心深くない私だったが、にわかでも毎日お参りしていて良かった。
理性的な部分も大丈夫か
息子が目を覚ました時に声をかけたりして面会時間を過ごしていたが、徐々に睡眠薬が切れてきて気持ち悪いらしい。
そんな中、吐き気がするのか「ママ、袋」と言って嘔吐に備えようとしていた。
ずっと挿管されていたことも相まって、声を出すのも辛い状況にも関わらず、袋に吐こうとするくらいなので、脳の理性的な部分もあまり障がいは残って無さそうだと思った。
息子は気持ち悪くて辛そうだったが、袋求めていたように理性的な部分がしっかり機能していることが確認できて、少し嬉しくなってしまった。
手の腫れも引いてきた
3,4日前まではパンパンになっていた手も、腫れがかなり引いてきた。
急激にむくんで、その腫れが引いたせいか、太った人が急なダイエットをして皮膚が余ったような感じになっている。
手の腫れが引いてきたのに対して、足はなかなか戻っていない様子。
右足の外側3本の指先も依然として色が黒い。
左足の指の色が戻ったところを見ると、ますます壊疽、脱落が心配になってくる。
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