※ご注意
この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。
当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。
そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。
私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。
特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。
実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。
なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。
勤務犬が来た!
この日は勤務犬が遊びに来てくれました。
勤務犬というのは、「医療従事者と一緒に患者に寄り添ってくれる、特殊な訓練を受けた犬」なんだそうです。
入院でストレスの溜まった患者さんの癒し要素の一つと考えてもらえれば良いかと思います。
この病院では動物セラピーの患者への影響を測る取り組みをしているようで同意してもらえる患者さんには唾液の採取を依頼していた。
息子もこの実験に協力するため犬に会う前に唾液を提供しました。
息子は特別に動物が好きというわけではないので、若干怖がっていました。
だけど犬とのふれあいを楽しんでたみたいです。
院内学級に転校
ICUにいた頃は学校を欠席していることなど気にする余裕も無かった。
ICU卒業間近になった時に看護師さんから、一般病棟へ移った後の学校をどうするか?と聞かれて初めて知った。
長く入院生活をする子供は同じ期間、学校を欠席することになるのかと思いきや、ちゃんとサポートする制度があるらしい。
院内学級と言って、病院内に学校の先生がいてくれて、病院に入院しながら授業を個別に受けられるとのこと。
それを聞いて、日本ってやっぱり色々な制度が整っていて良い国だと思った。
もちろん時間が限られることもあり、通学時と同程度の授業のコマ数を受けられるわけではない。
それでも漢字や算数など、遅れると復学後に苦労する科目だけでも授業してくれるだけありがたい。
息子の場合は、一般病棟に移った後も退院まではまだ1ヶ月以上かかりそうだ、という話だった。
そのため、病院内の学校(院内学級)に転校する事にしました。
こうすることで入院中も出席としてカウントしてもらえるみたいです。
勉強もちゃんと先生が来て教えてくれるみたいなので早速転校手続きを始めた。
授業はいきなりお勉強というよりは、図工等子供が面白いと思えるものから徐々にとりかかり始めるようです。
この病院では、近隣の公立小学校の先生が専任で駐在してくれているようでした。
熱の原因が特定できない
面会途中、小児科の先生が息子の状態を説明しにきてくれました。
熱が続いてるから検査して熱源を探してるが、血液検査の結果はやっぱり大きな異常はない。
腎臓の数値もかなり改善しているとのこと。
血栓がないか確認するためのエコー検査は現在結果待ち。
内臓の中に膿が溜まっていて深い部分だとわからないため、今後、造影検査もする可能性がある。
考えられる原因の候補として他には、薬による影響で熱が出てる可能性もある。
今は血圧の薬、膀胱炎の菌の薬、便秘解消の薬を飲んでいて膀胱炎の薬は明日終了予定。
血圧の薬も血圧が改善してきてるためタイミングをみて止めてみて、熱がひけば薬が原因だったという可能性もあるらしい。
腸炎の可能性はかなり低いが念のため便の検査もするとのこと。
これだけ色々検査してお医者さんでも原因がわからない熱というのが不気味すぎる。
一方で息子自身はどんどん元気になってきている。
また、自分の腕で身体を持ち上げて少し体勢を変えていたらから、腕も身体も少しずつ筋力上がってきてると思う。
切開→縫合後の経過は良好
整形の先生も別のタイミングで足の切開して縫合した後の足の処置をしに来てくれた。
縫合した傷口はかなりきれいになって状態は良いです
今はまだ少し右足から汁(浸出液)が出ているが、あと少しで出なくなるそうです。
右足の指(黒くなっている部分の少し上の方)の皮膚が血流が滞ってたからぐちゃぐちゃしてるが、新しい皮膚ができてきてるので徐々に治っていく、ということでした。
指の黒部分については、特に言及がなかったので無事に残せるのかまだまだ不安です。
でもこれは信じるしかない!絶対元通りになる!
しばらくバスでの行き来
持病の診察のために一時帰宅していた私の両親が、近く再度ヘルプに来てくれる予定だったが、母が風邪をひいたらしく、延期にしてもらった。
息子も一般病棟に移ったため、バスでの行き来と面会と下の子の面倒を私と妻で交代しながら何とか回せるだろう、ということで。
今、我が家に風邪を持ち込まれる方がリスクが高いと思ったのもある。
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