※ご注意
この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。
当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。
そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。
私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。
特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。
実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。
なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。
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再度発熱、CT検査へ
息子の熱がこの日の朝方、再び39度代まで上がったみたいで、病院から電話がありました。
造影剤を点滴で入れて、CT検査をする事になったということでした。
午前中に撮った方が良いとの判断で、像影剤を使うのに同意が必要な為、電話連絡が来た。
一般病棟に移れたとはいえ、病院からの電話は本当に心臓に悪い。
今すぐ何かあるって事では無いと思うけど一応、親や兄弟には連絡しておいた。
像影剤はアレルギー反応がまれに出る可能性があるから同意書が必要なんですよね。
私も虫垂炎で入院した際に検査で使いましたが、点滴で薬剤が体に入ってくると全身がカーっと熱くなる感覚を覚えます。
事前にそうなると伝えられていた大人でも変な感じがする中、息子がその現象を怖がってない事を祈るばかり。
あれは大人でもちょっと怖い。
サンリオのイベント
この日院内にサンリオからキティちゃんが来てくれる予定でした。
過去に株主優待でサンリオピューロランドに何回か行ってたので息子も楽しみにしていたのですが、イベントの時間とCT検査の時刻が被るという不運!
イベントには参加できなかったけど、後で病室のベッドまでキティちゃんが来てくれて写真を撮る事ができました!
熱の原因が判明
CT検査の結果が出て、先生から話しがあった。
やっぱり腎臓に膿が溜まってる兆候があり、熱の原因はこれだろうという事で、ようやく熱の原因がわかったようです。
腎膿瘍(じんのうよう)という病気の手前くらいの状態という事だった。
これからまた採血と尿検査をして、抗生物質の投与が始まるようです。
抗生物質の投与は3週間くらいの予定という事でした。
足のリハビリもあるし、一緒に治療していきましょう
あと、うんちがたまってるからモビコール(便秘薬)2袋に増やすとも言ってました。
とにかく熱の原因がしっかりとわかって良かった。
先生も熱の原因がわかったのは進歩なので良かったと言っていました。
とはいえ、これで抗生物質投与による治療をして熱が下がるなら本当に良かったけど、まだ熱が下がるまで安心はできん。
10秒×3回立ち上がった
リハビリも開始していて、この日は補助付きではあるが10秒×3回立ち上がってました。
理学療法士さんも1回立てれば御の字と思ってたけど、本人やる気だったからやらせてみたと言ってたくらいなのでめっちゃ頑張ったと思う。
足の本格的なリハビリは始めたばかりだけど、少しでも病気の前の機能に近く戻る事を祈るばかり。
そして辛いリハビリが嫌になってやめちゃう事がないようにサポートしていけたらと思う。
激症型溶連菌がYahooニュースに
Yahooニュースに息子が感染した激症型溶連菌の記事が出ていた。
私が頻繁に調べているから出てくるのだと思いますが、例年の2倍以上のペースで感染者が出ているようでした。
ニュースは命の危険とか初期症状を見極めるのが困難等、医師へのインタビューに基づいて、書かれていた。
ヤフコメには
友人がかかったけど大した事なかった、人喰いバクテリアとか大袈裟に恐怖を煽りすぎ!
とか
溶連菌なんてどこにでもいる、喉が痛くなるけど大抵は大事にならない
とか
溶連菌という事だけでミスリードするようなコメントもいっぱいあったのが怖かった。
激症型が全く別物の症状になることは私も私の周りも知らなかったし、仕方ない面はあると思う。
しかし国立感染症研究所がしっかりと、「30%が死に至る」と公開している事実はもっと重視されて良いと思いました。
国立感染症研究所の公開情報はコチラです。
”毎年100-200人の患者が確認されている。そして、こ のうち約30%が死亡しており、きわめて致死率の高い感染症である”、と書いてあります。
現代の医学をもってして30%も死に至るって、つくづく息子は運が良かったとしか言いようがない。
しかもこの菌、通常は抗生物質が効く、つまり特効薬があるにも関わらずこの致死率です。
いかに早期に治療できるかが生死を分けるということだと思います。
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