※ご注意
この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。
当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。
そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。
私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。
特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。
実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。
なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。
両親が帰宅
息子が入院した翌日から下の子の面倒や、家事全般、面会のための病院までの送迎などをしてくれてた両親が、この日の朝帰宅しました。
母も持病があり、定期的に通院と薬を処方してもらわなければならないため、両親の自宅近くの病院で診てもらう必要があったので。
母の持病は、長期のトレンドで検査の数値を診ないといけないらしく、コロコロ病院が変わると命取りなのだそうです。
今回の息子の入院で、頼れる家族がいるというのは本当にありがたい事だと思った。
下の子の面倒を見てくれたり、家事全般をやってくれたおかげで息子の看病に集中できた。
私も妻も本当に感謝してもしきれない。
この日の午後からは妻のご両親が助けに来てくれました。
こちらにも本当に感謝です。
我が家は、私も妻も両親が車で移動できる範囲に住んでいたことと、両親が共に会社を引退して隠居生活に入っていたことが幸いしていました。
手術のため早めに病院へ
この日はついに切開した足の傷口をふさぐ縫合手術です。
午前中に手術をするため、私と妻はいつもよりも早く病院に到着しました。
息子は手術tのため、朝から飲食禁止だったみたいで「おなかすいた」と泣いてました。
手術前に病室で息子と少し話をしました。
息子は病気になる前から車が大好きでした。
もともと我が家は自家用車は所有しておらず、カーシェアで十分というスタンスだったので、息子はずっと車を買って欲しいと言っていました。
今回、息子が病気になって足の切開などをしたことでしばらく車いすの生活をすることになるだろう、ということで車を買うことにしました。
そのことを息子に告げると、物凄く喜んでいました。
何色の車が良い?と聞くと、まだまだか細い声でで「青!」と。
車でどこに遊びに行きたい?と聞くと「ハワイアンズ」と言って満面の笑みを浮かべていました。
こんなに喜ぶなんて、本当に欲しかったんだなと。
足の傷が治ってプールに入れるまでに回復したら、ハワイアンズにも行けるから頑張ろう!と話して、手術の時間を待ちました。
11時30分から手術ということでしたが、少し予定が遅れて12時30分くらいから手術室に移動していきました。
ICU卒業は近い
息子の担当医師と妻が今後の治療計画について話した結果、
・一般病棟に上がれるタイミングは3~5日後くらいになる見込み
・集中治療室と一般病棟の医師で引継ぎをしている
・できれば痛み止め(多分医療麻薬のフェンタニル)など全部の点滴が取れたタイミングで移りたい
・2日後、4日後に整形外科の先生が傷の具合を確認するのと、腎臓の数値を確認して、一般病棟に上がる頃には全体の入院期間の目処がつくと思う
・リハビリが順調に進み通いのリハビリで良い、となったら自宅に帰れる
・おそらくは車椅子で退院になると思われる
・車椅子で退院した場合、家で必要な公的援助などをソーシャルワーカーさんに相談可能
・免疫の血液検査は2日後に実施予定で、結果は1、2週間後にわかるので結果が出たらお話しする
・脳のMRIも撮影はまだ撮影時期は未定だが実施予定
ということでした。
ICUからの卒業は近い!
無事に手術は完了
息子の手術は無事上手くいきました。
手術したため足が痛過ぎてめっちゃ泣いてたけど痛み止めの点滴(医療用麻薬のフェンタニル)の量を少し増やしてもらったら眠っちゃいました。
足の内部に膿などは溜まってなかったと聞いてもう一安心。
足首を動かす筋肉と神経がダメージを受けたはずだから、経過を見ながらリハビリしましょう、ということだった。
そして、術後、病室がICUの個室に移りました。
特に希望したわけではなく、昨晩、隣の病室(といってもカーテン隔てただけ)の男性が、夜、大きめの声を出しちゃうとかで、息子がビビッてよく眠れていなかったかららしい。
なので、24時間いられる個室でしたが面会終了の時刻にはこれまで通り帰ることにしました。
帰るときは寂しそうにしててこちらも切なかったけど、ここで我慢しないと一般病棟でまた辛くなるので。
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