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【体験談】エピソード036 知能検査&マリオでリハビリ

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※ご注意

この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。

当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。

そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。

私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。

特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。

実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。

なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。

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知能検査を実施

この日、息子は精神的に不安定で会った直後からずっと泣いてた。

「お菓子だけじゃなくご飯も食べないと、お医者さんからお菓子やめてくれって言われたら持ってこれなくなっちゃうよ」

と注意したのが原因かも知れない、と少し反省。

病院がお菓子等の持ち込みをOKしてくれているから、少しでも食べられるなら良いと思い、食べたいものを与えていた。

だけど病院からは食事も半分は食べて下さいね、とも言われているので、軽く注意をしたつもりだったが、もうお菓子を食べられなくなると思ったのかも知れない。

妻からミルクティーをもらって落ち着いてからはニコニコしてたけども。

その後、病院の心理士さんが病室に来て話を聞いた結果、息子が泣いてた理由がわかった。

この日の午前中、知能テストをやった時にできないことが続いて落ち込んでたらしい。

知能テストの最中もできなくて泣いてしまったため、この日は中断したとのこと。

知能テストは限界値を見るテストのため、できない問題にぶち当たるまで必ずやる必要があって、できないことそのものはまったく問題ではないらしいのだが、息子は自分の体の事もあって気にしていたっぽい。

ただ、やっぱり言葉が出てきにくい傾向はあるかも知れない、と心理士さんも言っていたから、言葉の方の回復も本当に元通りという意味では多少、時間がかかるかも知れない。

普通に話す分にはあまり違和感は無いが、その辺は知能テストが正式に終わって結果がわかったら見えてくると思う。

自分の感覚としては、息子が話している言葉や会話のキャッチボールでの返答速度などからみても、脳の方はあまり心配はしていない。

マリオになってリハビリ

リハビリを担当してくれている理学療法士さんが息子が好きなものを聞いて、それをリハビリに取り入れようということで、マリオを取り入れてくれていた。

少しでもリハビリのモチベーションが上がるように、マリオの帽子を病院に持って行ってリハビリの時にかぶってみてはどうか?と息子に提案してみたら息子は喜んでた。

マリオの帽子を被ってやる気の息子

このマリオの帽子は病気になる前に家族旅行でUSJに遊びに行った時に、息子が買ったもの。

担当の理学療法士さんがマリオの設定をめっちゃこだわってやってくれてるから、息子も楽しそうにリハビリをしているのでありがたい。

具体的にやったリハビリのマリオの設定はこんな感じ。

・敵キャラ(クリボー等)を印刷した紙を踏む位置に貼って踏む練習
・バランスボールにクッパを印刷した紙を貼って座った状態で両足の足の裏で蹴ってモモのトレーニング
・ゲームのBGMを流してくれてゲーム中に敵キャラを倒して前に進むイメージで歩く練習
・少し高いところに敵キャラの紙を貼って触れるように手を伸ばすことで足と腰をしっかり伸ばす練習
・マリオのステージにあるゴールの旗を伸縮するスタンドに貼って、目標の長さ歩けると旗が降りる

息子が本当に楽しそうにリハビリできているので、私も微力ながら敵キャラのバリエーションを増やすべく印刷して理学療法士さんに渡した。

私が作ったマリオ敵キャラ集の印刷用ファイル

マリオステージ風歩行トレーニングの様子(BGMも流れている笑)

上半身のリハビリもマリオ

息子は寝たきりで意識が戻らない状態が長く続いていたため、リハビリのスタートは嚥下(口で飲み込む動作)のトレーニングからだった。

当然上半身の腕や手もリハビリが必要で作業療法というらしいが、最終的には指先などを使った細かな動作・作業ができるようにトレーニングしていた。

手や腕は手術をしていないので、筋力が戻って動かすことは慣れ次第という感じがしていた。

ただ、最初は指先でタブレット端末を操作するのも手が震えて上手く操作できなかった。

表現が正しいかわからないが、重いものを持ち上げている時に腕がプルプル震えている状態と言えば良いだろうか?

つまり、筋力が落ちているせいで自分の手や腕の重さがプルプルするほどの負荷になっていたということ。

そのため、大好きだったタブレット端末での動画視聴も途中で嫌になっていたほど。

自分が見たい動画のサムネイルをタップすることさえおぼつかないわけだから、それは嫌になるよなぁ、と思う。

そんな息子もリハビリが進んで作業療法の時間でマリオの絵を描いたと言って、私に見せてくれた。

動かしにくい手でよく頑張ったなぁと思いつつ、手もここまで回復してきたか、と少し感動した。

子供の絵だからクオリティは知れてるけど、プルプルした手ではここまで描けないだろう。

もう、リハビリは全部マリオでいこう!

本人もマリオだとモチベーション上がるみたいだし笑

息子が描いたマリオとキノコ

 

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