※ご注意
この記事は息子が人食いバクテリアと呼ばれている劇症型溶連菌に感染した際の実際の体験を、記憶、LINEのメッセージ、写真などを元に書いたものです。
当時の私がそうであったように、人食いバクテリアに感染したご本人、ご家族、ご友人などは、わらにもすがる思いで回復した例が無いか探していると思います。
そんな方々がこの記事の例に少しでも希望を持てれば幸いと思い、息子の了承を得て公開することにしました。
私自身は医療関係者ではないため、治療方法、予後の処置、リハビリなど不正確な部分も含まれる可能性がありますこと、ご容赦願います。
特に治療やリハビリについては患者さんごとに状況が異なるため、この記事に書いてあることはひとつの症例であり、全ての人食いバクテリア感染者に有効なわけではないと思います。
実際の治療やリハビリの方針等は担当のお医者様や理学療法士の方と相談して頂く方が良いと思います。
なお、息子が今後、公開を拒むようなことがあれば予告なく非公開にすることがあります。
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リハビリ専門病院との面談
この日は息子が今後、転院するかもしれないリハビリ専門病院に行って、そこの小児科の先生と面談をしてきました。
現在入院している病院のソーシャルワーカーの方が転院先候補の病院と面談の調整してくれました。
転院先候補の病院は、息子がリハビリだけを考えるなら日本でも有数の環境が整った病院のようです。
面談では、息子を転院させた場合にどんな入院生活になるか、どのくらいの回復を目指すか、面会はどの程度できるか、そのための準備、転院の受け入れ可能日などを直接、医師と話しました。
直接、医師から話を聞いて、特に以下の点が良いと思いました。
・リハビリ専門病院でありながら小児科がある
・院内学級がある
・小児の入院患者も多く友達ができやすい
・データ通信の電波は入る(Softbank、Docomo)
・通常、土日は自宅に外泊になる(予断を許さない治療がない場合)
逆に難点も3つ。
・自宅から2時間弱かかる
・公共交通機関でのアクセスが悪い
難点は面会時間さえ、息子が耐えられれば家族側がなんとかすれば済む問題ではある。
ただ、ソーシャルワーカーさんにも言われた、気になる点も一つ。

支える家族側が精神的に潰れてしまわないことも大事です
今回のリハビリはおそらく長期に渡るため、最初は家族も頑張れても、期間が長くなると破綻してしまう場合には望ましくない、ということだった。
私の仕事は3月中は午前中に業務をして午後半休、という就業スタイルを許可してもらっている。
しかし、4月からは出向から帰任する予定だったためどのような勤務スタイルになるかはわからなかった。
面会時間を考えると同じような勤務スタイルにできれば、リハビリ病院への往復の移動時間も含めて何とかやっていけそうだが、多少、無理する形にはなる。
自分自身もそうだし、職場にも負荷がかかるためどのくらいの入院期間になるか、も含めて覚悟を決める必要がありそう。
親がリハビリ病院に付き添いで寝泊りすることもできるようなので、そちらも含めてどうするか検討です。
下の子の幼稚園もあるし、仮に妻が付き添うとしても病院に寝泊りはあまり現実的では無い気もするが、息子が耐えられるか?次第か。
劇的な回復は難しい?
※現在、息子はほぼ元通りに回復して走り回っています!この章はあくまでもこの時点での可能性の話です。
息子の状態については、リハビリ専門病院の医師も大体の内容は把握していた。
現在入院中の病院の医師から連絡を受けていたようです。
私達からの息子の様子などの情報も踏まえて、

今時点で足首が動かせないとなると劇的な回復は無いかも知れないですね
私や妻にとってはかなりショックでした。
医師は、まだ息子本人に会っていないし、直接診察もしていないので断定はできないが・・・との前置きがあった上で話してくれた。
医師が話してくれたリハビリ病院の入院期間は、大体の見積もりで3ヶ月前後とのこと。
また、就学児は基本的に付き添い入院はしないらしいです。
医師の言葉はショックだったが、私や妻はまだ希望は捨ててない。
実際、リハビリ病院の先生はまだ息子の足を直接診たわけでは無いし、息子も足を動かそうとしても動かないのか、痛くて動かせないのかは私達もわからない。
私達家族としては回復することを信じて息子にリハビリさせるしか無い。
ある日突然足首を動かしたりできるようになるかも知れないので。
ちなみにリハビリ病院は病気になる前に受けていた、身長を伸ばすための成長ホルモンの注射の治療の話をしたら病院で再開してくれるとのことだった。
この成長ホルモン治療も素人考えで少し私は期待していた。
加えて、土日は1泊の外泊OKなので、それを楽しみに息子には5日間リハビリ頑張ってもらう。
リハビリ病院の医師曰く、同年代の入院患者がたくさんいて、子供はすぐ適応して楽しんでるらしい。
受け入れの方向で転院時期の調整
色々と悩まし部分はあるが、とにもかくにも息子のリハビリの環境が最善のところを、ということで、面談したリハビリ専門病院に転院する方向で調整することにした。
リハビリ病院の医師は、足の指が脱落する可能性があるという点が最大の懸念事項だったようです。
というのも、脱落の可能性がある箇所から細菌感染等が起こった場合、切断等の大きな手術になる。
その際に、リハビリ病院にはそのような大きな手術をする設備はないそうです。
そのため、万が一そのような状態が生じた際には、現在入院している病院の協力を得られるように病院間で調整がつけば、転院を受け入れの方向で調整しましょう、ということだった。
この点は現在入院している病院で受け入れはしてくれる、ということは聞いていたので、この時点で転院先はほぼ決まり、あとは転院の時期をいつにするかの調整となった。
もちろん、息子の内科的な治療の進み具合にも多少左右されると思う。
徐々に入院の生活に慣れてきている息子にどういう形で転院の話をするか、かなり悩む。
特に面会時間が極端に短くなる点をどう納得させるか・・・
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